2時間1分の壁を突破できるか?
大相撲では玉鷲が37歳で2度目の平幕優勝を果たしたが、同日ケニアのキプチョゲ38歳が自己の持つ世界記録を更新してベルリンマラソンで優勝した。スポーツにはルールがあり、記録がつぎつぎに塗り変えられている。数あるスポーツ記録の中で最も注目すべきは男子マラソンの2時間の壁である。はたして人類は2時間を破ることができるのだろうか。男子マラソンの世界記録の推移をみてみよう。
1908年 2時間55分18秒4
1925年 2時間29分1秒8
1953年 2時間18分40秒8
1967年 2時間9分36秒8 (クレイトン)
1998年 2時間6分5秒(ダコスタ)
1999年 2時間5分42秒(ハヌーン)
2003年 2時間4分55秒(テルガト)
2008年 2時間3分59秒(ゲブレシラシエ)
2011年 2時間3分38秒(マカウ)
2013年 2時間3分45秒(キメット)
2013年 2時間3分23秒(キプロティチ)
2014年 2時間2分57秒(キメット)
2018年 2時間1分39秒(キプチョゲ)
2022年 2時間1分9秒(キプチョゲ)
ちなみに現在、日本人男子の最高記録は、鈴木健吾の持つ、2時間4分56秒(2021年)である。
1967年12月3日、福岡国際マラソンでデレク・クレイトン(画像)が2時間10分の壁を破ったが、この世界記録の達成には1人の日本人選手が貢献している。序盤戦はクレイトンが驚異のハイペースで独走したが、九州電工の佐々木精一郎が後方集団から1人追い上げ28㎞過ぎに並びかける。6㎞ほど並走したが、38㎞地点で佐々木は右脇腹をおさえて後退した。もし佐々木の猛追がなければクレイトンの大記録はなかったかもしれない。生中継でTVリアル観戦した記憶は今も鮮明に残っている。(Derek Clayton)
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