知られざるロバート・ミッチャム
本日のBSプレミアムはロバート・ミッチャム主演の西部劇「追跡」(1947年)。この映画の翌年、マリファナ吸飲の容疑で逮捕された。これは冤罪が明らかとなり、逆に「ハリウッドのバッドボーイ」として人気が上昇した。 無名時代に結婚した妻と最後まで添い遂げたスターは、彼とシャルル・ボワイエくらいだろう。
2014年の4月15日、ドロシー・スペンサー・ミッチャム(1919-2014)が94歳で亡くなった。新聞各紙は彼女がロバート・ミッチャム夫人であること、ハイ・スクールの同級生で、1997年にロバートが死ぬまで57年間添い遂げたこと、など記している。西部劇、戦争映画、暗黒ギャング映画、サスペンスなどロバート・ミッチャム(1917-1997)の代表作は多い。「帰らざる河」「「眼下の敵」「史上最大の作戦」「アンツィオ大作戦」「ライアンの娘」「ザ・ヤクザ」「さらば愛しき女よ」「ミッドウェイ」など晩年に至るまである。とくに「恐怖の岬」はロバート・デ・ニーロでリメイクされた。また偽伝道師になりすました殺人鬼ハリーの「狩人の夜」はカルト映画の代表作といわれる。ハリウッドのバッドボーイは実は私生活では子煩悩な良きパパであった。16歳で家出し、ホーボーとしはて各地を転々するうち浮浪者と見なされ、逮捕されたという過去をもつ苦労人の大スターだった。
評論家ロジャー・エバートは、「狩人の夜」を米映画の中で最高の作品と高く評価している
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