81人のスターたち
安室奈美恵が引退。彼女は「平成の歌姫」と呼ばれた。昭和のアイドルの多くは「スター誕生」という番組から生まれた。スタ誕は、1971年10月3日から1983年9月25日までに亘って放送された、日本テレビの視聴者参加型歌手オーディション番組。12年間に200万人がスターを夢みて応募し、その中から、森昌子を第1号に、三橋ひろ子、コスモス、南陽子、最上由紀子、桜田淳子、菅原昭子、山口百恵、シルビア、藤正樹、城みちる、伊藤咲子、しのづかまゆみ、片平なぎさ、小林美樹、岩崎宏美、黒木真由美、北村優子、新沼謙治、神保美喜、朝田のぼる、浦部雅美、清水由貴子、ピンク・レディー、神田広美、太川陽介、渋谷哲平、石野真子、大橋恵理子、金井夕子、北野玲子、ポップコーン、井上望、甲斐智枝美、柏原芳恵、杉田愛子、小泉今日子、中野美紀、河上幸恵、中森明菜、水谷絵津子、吹田明日香、松本明子、太田貴子、高橋美枝、岡田有希子など81人もの歌手がデビューした。そのうちで現在まで第一線の歌手として活躍しているのは森昌子、岩崎宏美、新沼謙治、伊藤咲子、柏原芳恵、中森明菜の5人くらいか。(ほか俳優としては数名いる)それまで(天地、小柳、南)アイドルはあくまでその名の通り偶像であり、憧れの対象でしかなかった。が「スター誕生!」から生まれたアイドルは、より親しみやすく、ファンの日常に入り込んできた。「百恵ってイイよなあ」「え!?百恵はオレのものだ。お前は淳子にしとけよな。」などという会話が学校でかわされ、「親衛隊」が結成され始めたのもこの頃だ。中三トリオというネーミングも、まさに、そこを狙ったものだろう。中三が高一になり高二になり、ファンとともに成長を続けたアイドルたちだった。81人のスターたちの中でいちばん選考が分かれたのは中森明菜だろう。阿久悠、都倉俊一、松田敏江などは明菜を評価しなかった。中村泰士ただ一人だけが「点をつけられないほど良い」と100点満点をつけた。掲示板には三ケタがないので実際は99点だった。結局、中村の強い後押しで中森明菜が誕生した。
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中3トリオは、まさしく青春ど真ん中の世代なのですが、石野真子、柏原芳恵、小泉今日子、中森明菜とアイドル史に残る方々が「スター誕生」出身なのですね。
投稿: | 2015年9月26日 (土) 15時45分