八月のいら蒸し
お盆の帰省ラッシュがピークを向かえるが、きょうも広い範囲でうだるような暑さが続き、気象庁では熱中症警戒アラートを発表している。「八月のいら蒸し」という言葉はネットで検索しても、辞書にも全然見つからない。俗語であろうが、安藤隆夫『ことばの民俗学1 季節』(創拓社 1988年)に見える(26頁)。江戸時代の書物「類聚世話百川合海」みえる。「いらいらするほど蒸し暑い」の意味であろうが、日本の夏のひどい蒸し暑さをよくあらわした面白い言葉である。盛夏の蒸し暑さをいうことわざには、ほかに「空梅雨土用蒸し(からつゆどようむし)」というのがある。
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