悪い種子
少女ローダは裕福で幸せな家庭で暮らしているが、成績優秀で負けずキライのためメダルがほしくて友人を殺してしまう。やがて母や使用人のそのことがばれて第2の殺人を犯す。母親はみずらかの出生の秘密を父から問いただし自分が殺人犯の子であると知る。生命の遺伝子には悪い種子があるというのだ。母はローダと無理心中を図るが、ローダは助かる。原作はウィリアム・マーチの小説だが、好評で舞台化された。映画では巨匠マーヴィン・ルロイが1956年に制作した。ローダを演じたパティ・マコーマックがアカデミー助演賞を受賞。映画ではローダは雷に打たれて死ぬが、原作では生き残ることになっている。この時代、ホラーやサスペンスはヒッチコックしかなかったが、この作品はホラーや心理サスペンスの新ジャンルを開拓し、後年の「オーメン」や「エスター」などの先駆として映画史に記憶されている作品である。
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