スイカの日
スイカがスーパーでよく売られている。スイカは夏の果物を代表する「横綱」であり、スイカの縞模様を綱に見立て、七(な)2(ツー)七(な)で「夏の綱」とよむ語呂合わせから。スイカが中国から渡来したのは南北朝時代である。義堂周信の漢詩集「空華集」の中で「西瓜」を詠じている。このときは、中国人に倣って「西瓜」を「シャアカ」と発音していたが、時代を経るにしたがって、日本人の発音しやすい「スイカ」に変わってきた、しかし、スイカはなかなか日本人には広まらなかった。当時の人々は赤い果肉が生首を思い出すので食べられなかったという。江戸時代にも由比正雪の乱の翌年、1652年にスイカが出回ったが、正雪の首だといって食べられなかったという話が伝わる。江戸にスイカが広まったのは万治(1658-1661)のころで、京都に広まったのは、寛文から延宝(1661-1680)以後とある。1770年以降、スイカは夏の味覚として広く庶民にまで食べられるようになった。(7月27日)
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ケペル先生、こんばんわ。おひっさっしりぶりです。
私が中学のころは、短波ラジオを聴くのがはっやてました。当時の北京放送では、日本語アナウンサーが「暑いので、売りに来るスイカを毎日食べて水分補給してます」といってました。
たぶん当時の北京郊外はまだ畑地だらけだったんでしょうね。
先生、暑中、お体ご自愛下さい。
投稿: さぶろた | 2018年7月30日 (月) 22時04分