フグの毒
フグは古くから日本人に食されて、おそらく縄文人も食べていたといわれています。「フグは食べたし命は惜しし」と謳われるように、その美味しさとともに猛毒があることが知られています。フグのを食べて死亡する日本人は毎年数人のかたがおられます。その毒の主成分はテトロドトキシンと呼ばれる物質で、青酸カリの500から1000倍の毒性を示す猛毒であり、耐熱性があるため、通常の過熱調理では壊れません。フグの毒の量は、フグの種類、その部位によっても異なる。同一種のフグでも個体差があり、季節によっても強弱がある。一般に冬から春にかけての産卵期が最も毒性が強い。またテトロドトキシンは、フグだけではなくツムギハゼ、ヒョウモンダコ、バイ、ヒトデ、スベスベマンジュウガニ等の海洋生物のほか、イモリやカエルなどの両生類からも発見されています。
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