「チャタレイ夫人の恋人」を読みましたか?
1950年のこの日、警視庁が猥褻文書頒布罪でロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を発禁処分にした。1957年3月13日に最高裁が上告を棄却し、訳者・伊藤整と出版社の有罪が確定した。世にいうチャタレイ裁判である。
「現代は本質的に悲劇的な時代である」という書き出しで始まるD.H.ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」は何かしら悲劇的な結末を予測させる。しかし意外なことにチャタレイは森番のメラーズの子どもができて、新しい生き方を求めるため、夫を捨てて愛を選択した。つまりハッピーエンド(?)。日本では猥褻か否かの話題が先行したため正当な読み方がされなかった。いまでは英文学のリーダーのテキストに使用されている。これまで5度映画化、ドラマ化されている。ダニエル・ダリュ―(1955年)、シルヴィア・クリステル(1981年)、ジョエリー・リチャードソン(1993年)、マリナ・ハンズ(2006年)、ホリディ・グレンジャー(2015年)。BBCの「チャタレイ夫人の恋人」(2015)は28歳のホリデイ・グレインジャー扮するかわいいチャタレイ夫人。テレビなので裸がほとんどなく上品な仕上がりである。共演はリチャード・マッデン、ジェームズ・ノートン。(7月8日)
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高校生のとき、きわどいところは英文になってまして、単語を引き引き夢中で読んだきおくありますね。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年7月 9日 (水) 08時06分