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2022年6月20日 (月)

生老病死

 養老孟司さんは毎年の定期健康診断を受けていないという。ご高齢ながらふだんからはほとんど病院へ行かないという。鎌倉での泰然自若とした生活がうらやましくもある。だが一般人はそうもいかない。腰が痛いだの、便秘気味だ、歩くときふらつく、などさまざまな症状がでてくる。どんな人にもいつかは訪れる死。養老さんは「死については考えない」ことにする、とハッキリ割り切っている。死んだら周囲は葬儀や何やかやで大変だろうけど、死んだ当人はもうわからないので、死についてあれこれ考えるのは無意味だというのである。つまり養老さんは極めて合理的な思考の持ち主なのである。あの孔子も高弟の顔回が死んだとき「ああ天、われをほろぼす」といって慟哭したといわれる。「生老病死」だれもがかならず辿るコースだが、ここでは「病」について考察する。ピアニストのブーニンさんが今年7月に9年ぶりに公演するという。1985年、ショパン国際コンクール優勝で、翌年来日するや「ブーニンブーム」といわれる社会現象をおこした。あれから37年。ここまでの音楽家人生は多くの難局を乗り越えてきた。車いす生活とリハビリとの闘いで、思うようにピアノが弾けなかった時期があった。あの「永遠の若大将」加山雄三もコンサート活動から引退すると発表された。「戦場のメリークリスマス」(1983年)の世界的音楽家、坂本龍一はがんステージⅣで闘病生活を続けている。「病」に向き合うことは、人生そのもの、人間そのものかもしれない。

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