カーネーション
カーネーション。ナデシコ科の多年草。別名ジリフラワーともいい、カーネーションの原種クローブ・ピンク(丁字花)の栽培の歴史は古い。プリニウスは、アウグストゥス帝の治世にスペインで見つけられたと紀元後1世紀に書いている。そしてスペインでは、飲み物に香りをつけるために用いるとも書いている。アフリカのイスラム教徒がカーネーションを栽培し、それが13世紀になりチュニスを経てヨーロッパに紹介された。15世紀頃から園芸品種の開発が進み、1538年、イギリスの植物学者ウィリアム・ターナー(1508ー1568)の著書「新本草書」に初めて「カーネーション」が見える。カーネーション(carnation)、別名ジリフラワー(gillyflower)はイギリスの庭園に植えられる最も古い植物であるだけでなく、何世紀にもわたって一番愛された花である。(森山厄介)
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