梅の日
6月6日は「梅の日」です。1545年のこの日、後奈良天皇が京都・賀茂神社で祭神を祀る際に、梅が献上されたことに由来します。「万葉集」に、「むつきたち春の来たらばかくしこそ鳥梅を折りつつ楽ぬしきをへめ」とある。ウメとよんでいる。後にムメと発音するようになるが、ウメが正しい。鳥梅は中国の古名だが、鳥はカラスで黒いことを意味する。薬用として干した梅は黒かった。燻製の梅である。諸々の木の花にさきがけて雪中に花開くというので梅を「花の兄」といい、兄花ともいう。また中国で、哀帝(武帝ともいう)が本を読むと梅の花が開き、読むのをやめると花が閉じたというので「好文木」ともいわれた。また木母ともいう。梅は木扁に毎だが、木母なら栂、トガと読む。トガの木を関東でツガともいう。梅の木は奈良朝以前に朝鮮を経て中国から日本に渡ってきたもので、鳥梅をウメとよんだものである。。もともと、未熟な実を塩漬けにして干し、薬用としていたが、これが江戸時代に梅干しとして広く食用されるようになった。シソの葉で赤く着色する。
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