辛店遺蹟
中国甘粛省洮沙県にある先史時代の埋蔵遺蹟。紀元前1300年から紀元前1000年頃の彩陶文化。1923年洮河東岸の段丘上でアンダーソン博士が発掘し、土器・石器・骨角器・青銅製小刀などをともなう伸展葬の墓を発見した。土器は一般に粗製で、頸部に1個または1対の把手を備えたものが多く、黒か赤で種々の幾何学文のほか、人物や動物の形を描いている。なお彩文をほどこした鬲が2個発見されたことは、黄河中流域方面からの影響を示すものである。中国西部の新石器文化は、土地の自然的条件により分布範囲も狭く独自の文化が発達した。辛店文化、寺窪文化、卞窑文化、唐汪文化、沙井文化とよばれる。
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