「OK」語源由来の謎
「万事うまくいった」「完ぺきだ」などを表わすとき、「オーケー」と親指と人差し指を丸めてOKのサインを作ることは日本人でもしばしばする。OKは英語圏だけでなく、ブラジルやメキシコ、日本でも使われる便利な言葉である。OKが19世紀アメリカで比較的新しく生まれた言葉(1839年のボストンの新聞にみえる)で急速に広まったため、何の略語なのかハッキリせず、その語源には諸説ある。①米第8代大統領マーチン・ヴァン・ビューレン(Martin Van Buren)を支持する一派が、彼の出生地であるニューヨークのキンダーフックKinderhookにちなんで命名したOK Culbからという。②all correct(よろしい)の発音通りのつづり oll korrectから。③第7代大統領アンドリュー・ジャクソンが正規の教育を受けておらず、書類の綴りを間違えることがしばしばあった。あるとき、All correctをoll korrectと間違えて書いてしまった。ここからOKが生まれたという説だが、あとからジャクソンにこじつけた逸話ともいわれている。④戦場におけるO(ゼロ)Killed。⑤スコットランド英語 Och Aye。⑥港のAux Quais。⑦ギリシャ語のデルフォイの神託所「オラクラ(Ola Kala)。⑧ドイツ語Oberkommado(オーバーコマンド)最高司令部から。⑨Aaチョクトー族の言葉「Okay(オケ))から。
西部劇で有名な「OK牧場」が単なる所有者のイニシャルなのか、「同意・賛成」を意味するのか不明だが、ともかく実際にあった所で、1881年にはOKは普及していたらしい。
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