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2022年4月19日 (火)

奇数が好まれる理由

 「ニンジャ・チアリーダー」(2008)を見ていると、リーダーの美女が「偶数はダメよ、奇数よ」と奇数に強く拘る。美女3人のパターンはチャーリーズ・エンジェルからの伝統で、験かつぎらしい。アメリカに奇数吉、偶数凶の思想が強いというが、日本にもある。結婚式のご祝儀に包む相場は2万円といわれるが、1万円札を2枚入れない。割れるという意味合いの数字が2人が別れてしまうことを連想させるから、1万円札1枚と5千円札2枚を入れて、合計3枚になるようにするほうが縁起がよい。香典も、不幸が重ならないようにと、1万、3万円などの奇数が選ばれる。

    イギリスのことわざに「三度目はみんなうまく行く」がある。日本にも「三度目の正直」「三度目は定の目」など同様のことわざがある。「七五三」の宮詣での風習も奇数信仰の一つであろう。

320x320_rect_2353700   ドジョウを暖簾に「どぜう」と表記するものいわれがある。江戸期、浅草の駒形屋の初代当主、越後屋助七の発案といわれ。ドジョウは泥鰌、鰌と書き、旧かなづかいでは「どぢやう」あるいは「どじやう」が正しいが、4文字では縁起が悪く、3枚の暖簾に書けないという理由から、発音の誓い「どぜう」の文字を文化3年(1806年)ころ用いた。老舗の名店がこの表記を採用したことから、幕末近くには江戸の町中の鰌屋はみなこの「どぜう」の文字を用いるようになった。江戸時代の商人が偶数を嫌い、3文字の「どぜう」にした奇数信仰は現在も続いている。

 では、なぜこれほどまで奇数にこだわるのかというと、中国伝来の「陰陽道」が関係しているとされる。陰陽道では奇数は「陽」の数字だから吉、偶数は「陰」の数字だから凶とされ、奇数を尊ぶ風習が根ずいたという。

 

 

 

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コメント

≪…陰陽道では奇数は「陽」の数字だから吉、偶数は「陰」の数字だから凶…≫は、数直線のDNA(幻のマスキングテープ)が関連しているようだ・・・

 これは、π体の[富士山体](奇数)と[釣鐘体](偶数)の縁なのか・・・

 だって奇数は、素数の源泉で・・・

 数の世界のヒフミヨ(1234)の風景は、3冊の絵本で・・・

 絵本「哲学してみる」
 絵本「わのくにのひふみよ」
 絵本「もろはのつるぎ」

  ≪…奇数に強く拘る…≫で、数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】の平面・2次元からの送りモノとして眺めると[数のヴィジョン]になるとか・・・

自然数のキュレーション的な催しがあるといいなぁ~

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