ゴッホが見た酒豪ビスマルク(歴史総合)
ドイツに「薬屋へ行くより、飲み屋へ行け」という諺がある。プロイセンの首相として軍国主義化を進め、ドイツ統一を達成したビスマルク(1815-1899)は身長188cmの大男で女遊びが好きで大酒のみである。酒好きのゴッホは弟のテオにこんな手紙を書いている。「ビスマルクをみたまえ。いかなる場合にも極めて実際的で理智的な彼だが、彼の主治医が、あまりに酒を飲みすぎるといった。ビスマルクは、即座に飲酒をやめた。すると彼は身体をわるくして、快復できなくなった。彼はきっと、あまり早く君に相談しなかったのは、幸運だった、と医者をからかったにちがいない。」 画家のゴッホはオランダ、ベルギー、ロンドン、パリ、アルル、サン・レミといった流浪の人生だったが、当時の世界情勢はよく知っていた。イタリア、ドイツ、プロシアはもちろん、憧れの日本までも情報のアンテナはあった。おそらく外食のゴッホは安食堂でアブサンを飲みながら置いてある新聞からこれらの情報を得ていたのだろう。ゴッホが生きた西欧1880年代は現代に近い。
« 南北戦争(歴史総合) | トップページ | 趣味あれこれ »
「ゴッホ」カテゴリの記事
- 日本で観れるゴッホの作品(2019.02.04)
- 印象派と鉄道(2014.12.18)
- 「炎の画家」でないゴッホ像(2014.03.06)
- フィンセント・ファン・ゴッホ その名前の足跡(2013.11.09)
- ゴッホ2題(2013.09.10)
コメント