「リンカーン」か、「リンカン」か、それが問題だ
米合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの1865年のこの日、狙撃され、翌日死亡した。エイブラハムかアブラハムかの表記の揺れはおいとくとして、問題は「リンカーン」。日本では誰もが「リンカーン」とやや引き伸ばして発音するが、実は「リンカン」(Lincoln)なのだ。最近の世界史教科書では、「リンカン」と表記されている。いつごろから変わったのは明らかではない。1970年代までは、「リンカーン」だった。1980年ごろから原音に近い表記をするようになったらしい。「詳説世界史」山川出版社(1982年)ではすでに「リンカン」とある。同じ時期の「世界史辞典」(数研出版社)は「リンカーン」のままだった。いまでも、車名の「リンカーン」やニューヨークにある建物リンカーン・センターがあるので、「リンカン」を日本国民に浸透さすのはハードルが高い。空母「エイブラハム・リンカーン」なども影響力がある。一般には「フランクリン・ルーズヴェルト」で知られているが、NHK「世界史」の番組では「ローズヴェルト」と言っている。(4月14日)
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外国人の日本語読みは時代と共に変っているとつくづく感じます。
時折、最近の本を読んでいると、あれっ、こんな読みはないだろう、というのが沢山ある。
こちらが時代遅れになっているのだ。(´;ω;`)ウウ・・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2015年2月18日 (水) 20時49分