顔の左側を向けると美しい横顔になる
絵画にしろ、ポートレートにしろ、やはり彫りの深い外国人のほうが美しい横顔がみえる。古典的な作品としては、レオナルド・ダ・ヴィンチの「マントヴァ侯爵夫人イザベラ・デステの肖像」である。日本の洋画では藤島武二「芳恵」(1926)が有名である。ポートレートでは女優イングリッド・バーグマンやオードリー・ヘプバーン。男優では「偉大なる横顔」といわれたジョン・バリモア。
こうして横顔の絵画やポートレートを調べてみると、顔の左側を写した写真・絵画が多いことがわかる。それは人によい印象を与えることができると言われているからだ。体の左半分は右脳、右半分は左脳が制御している。右脳は「芸術脳」とも呼ばれ、イメージやパターン認知をつかさどり、左脳は「理論脳」と呼ばれ、計算や分析をつかさどる。そのため、右脳が制御する、顔の左側の方が感情を表現できるのだという。つまり、好印象を与えたいのなら左側、冷静さを印象づけたいなら右側を見せる効果的なのである。
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