ジョージ・ワシントンと5人の兄弟
1789年のこの日、ジョージ・ワシントン(1732-1799)が初代米国大統領に就任した。咸臨丸に乗ってアメリカに渡った福澤諭吉は「初代大統領ジョージ・ワシントンの子孫は、どこで何をしているのか?」と聞いた。ところが、誰も知らないし、興味も持っていない。福澤は、大いに驚いた。日本では、初代将軍徳川家康の子孫がどこで何をしているのか、誰でも知っている。福澤は、アメリカが日本とは全く異なる成り立ちの国であることを悟るのである。
この逸話はあまりに有名である。ただしジョージ・ワシントンの一族が平家や豊臣家のように滅亡したということを意味するものではない。ジョージ・ワシントンの直系の子孫がいないだけで、親戚一族は繁栄している。
ジョージ・ワシントンには5人の兄弟がいた。ワシントン家の系図。下段の右に6人兄弟の名前が記されている。
長妹エリザベス・ワシントン、長弟サミュエル・ワシントン、次弟ジョン・ワシントン、末弟チャールズ・ワシントン、末妹ミルドレッド・ワシントン。ジョージ・ワシントンと妻マーサとの間に子どもはできなかった。マーサの2人の連れ子ジョン・パーク・カスティスとマーサ・パーク・カスティスを育てた。サミュエルはヴァージニア民兵大佐であり、治安判事、保安官などを努めた。ジョンはヴァージニア革命協議会議員を務めた。チャールズはウェスト・ヴァージニア州チャールズ・タウンの建設者である。(4月30日)
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