女優の類型
昭和57年、真田広之主演映画「伊賀忍法帖」新人募集では57480名の女の子から渡辺典子が選ばれた
女優には、通常、①シンデレラ型②本格女優型③脇役型④老け型⑤生涯ヒロイン型、の5分類されるといえる。①のシンデレラ型とは、劇団とかの基礎、基本がなくて、スカウト番組やタレント・オーデション、読者の投票などで短期間に主演女優の道に進んだ人。例えば、沢口靖子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、渡辺典子など。②の本格女優は劇団に所属していたとか、映画会社に入社して基礎を積んだ人。風見章子、津島恵子、岸恵子、藤村志保、江波杏子など老婆役で現在も活躍している人が多い。③脇役型は、主演ではなく大部屋女優、脇役が長いが名女優といわれるタイプ。飯田蝶子、菅井きん、初井言栄、佐々木すみ江、赤木春恵、塩沢トキ。④老け型女優は最近は美人女優が加齢により老婆をやることを拒否しなくなった傾向があるので、少なくなった。北林谷栄、吉川満子など。⑤生涯ヒロイン型は、年をとっても老婆もしくは母親役はしない人。山本富士子、浅丘ルリ子、大地真央、黒木瞳、秋吉久美子、坂口良子など。
80年代、彗星のように映画界に現れた女優が薬師丸ひろ子と原田知世である。ともに女優と歌手の二刀流を続け、現在も第一線で活躍している。ここでは角川三人娘のシンデレラ型の渡辺典子に注目したい。三人の中では一般的には渡辺が一番美形であったように思う。1990年の渡辺満里奈主演の「絶唱」では、順吉の婚約者で令嬢の役が渡辺典子だった。「晴れ、ときどき殺人」(1982)で映画デビューしたが、8年後には敵役に回らされていた。渡辺典子ほど不運なシンデレラ女優はいない。
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