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2022年3月22日 (火)

ゲーテ「もっと光を!」

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    ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテはドイツ最大の文学者・小説家・劇作家。ダンテ・シェークスピアと並んで世界三大文豪の一人といわれる。死の間際のことば「もっと光を」(Meht Licht)と言ったことは有名である。1832年3月22日、83歳で没した。 ドイツ文学者池内紀によると、実は哲学的な意味はなく、部屋が小さくて暗く小さな窓がついているだけだったので、窓を開けてくれの意味だったらしい。

 

わらべは見つけた 小バラの咲くのを

 

野に咲く小バラ

 

若く目ざめる美しさ

 

近く見ようとかけよって

 

心うれしくながめたり

 

小バラよ、小バラ、あかい小バラよ

 

野に咲く小バラ

 

          *

 

わらべは言った「お前を折るよ

 

野に咲く小バラ!」

 

小バラは言った「私は刺します

 

いつも私を忘れぬように

 

めったに折られぬ私です」

 

小バラよ、小バラ、あかい小バラよ

 

野に咲く小バラ

 

          *

 

けれども手折った手荒いわらべ

 

野に咲く小バラ

 

泣き声、ため息、かいもなく

 

折られてしまった 是非もなく

 

小バラよ、小バラよ、あかい小バラよ

 

野に咲く小バラよ

 

               高橋健二訳

 

  この詩は一説によれば、少年の性のめざめと官能の喜び、そのあとにつづく魂の傷あとのうずきをうたっているという。英語にも「Gather roses while you may.」「Gather roses」(バラをつみとる)とは人生の快楽を求める意。

 

 

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コメント

欧米の文学の喩法はキリスト教の聖書時代、ギリシャ、ローマ時代を経てから連綿と続くもので、かなり複雑に入り組み、これに地方の国民性が加わっているので微妙ですね。

わらべは見たり野中のバラ…という歌がありましたよね

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