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2022年2月 6日 (日)

謎のコレット・テンピア楽団

  イタリア女優のモニカ・ヴィッティが亡くなった。アラン・ドロンの出世作といえば「太陽がいっぱい」(1960)である。ニーノ・ロータの音楽だが、フィルム・シンフォニック・オーケストラという楽団のレコードもよくラジオから流れた。ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」(1962)の主題曲もよくヒットした。原題は「レクリプス(L'eclipse)」。映画ではミーナが歌っているが、日本ではコレット・テンピアColletto Tempia 楽団の曲でヒットしている。これも「太陽がいっぱい」と同様そのような楽団は実在しない。日本のレコード会社がツイスト風にアレンジして、すべて日本人のミュージシャン、アレンジャー、指揮者などによってレコーディングされた。いわば和製のサウンドトラックである。園まりが日本語歌詞で歌っている。「太陽はひとりぼっち」は現代人の愛の不毛を描いた作品である。モニカの焦点の定まらぬ茫洋としたムードが映画にぴったりだった。

 

たそがれのローマ

夏の陽のローマ

トレヴィの泉に 沈む陽よ

明日もあさっても ソレイユ レクリプス

愛の太陽 ただひとつ

ひとりぼっちの ああ太陽

むなしい恋の 涙のエンジェル

 

 

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