アボガドじゃなくて、アボカドでねえか
朝ドラ「あまちゃん」の組合長でんでん。とぼけた味が最高!「落武者じゃなくて、影武者でねえか」という決め台詞は有名だが、「アボガド?アボカド?どっちが正しいの」というのもある。
現在では普通に食卓で見られるアボカドだが、1980年刊行の「たべもの語源辞典」(東京堂)には一切説明がない。80年代になって一般に日本で知られるようになった食材だろう。
多くの日本人は「アボガド」のほうが発音しやすい。だが広辞苑には「アボカド」とある。英語のavocadoは、元々スペイン語のavocadoから来た。スペイン語には「弁護士」を意味するabogadoがある。アステカ語の「ahuacat(きんたまの意味)」を当時のスペイン人が「弁護士」の意味であったabogadoと聞き間違え混同したのが発端である。フランスでは現在もavocatは「弁護士」と「アボカド」は全く同じつづり字である。
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