午後の英語「名詞の複数形」
英語は日本語に比べて、常に数を意識しなければならない言語である。名詞には普通名詞、固有名詞、物質名詞、抽象名詞がある。water(水)、glass(ガラス)、paper(紙)は物質名詞である。たとえば、普通名詞の a cup(茶わん)は、これをこわすと、もうa cupではないが、glassやpaperはいくらこわしても、いくら細かくちぎっても、やはりガラスや紙であることに変わりがない。こういう物の名が物質名詞である。また目にみえない、honesty(正直)、kindness(親切)、love(愛)などは抽象名詞という。物質名詞や抽象名詞は、ふつう、a、anを直接つけたり、-sをつけたりしない。ただしgas(気体)には複数形がある。
Oxygen and hydrogen are gasses.(酸素と水素は気体である)
物質名詞と普通名詞の区別は、理屈ではわかっていても実際には理解できぬことが多い。たとえば、pencil(鉛筆)は普通名詞であるのに、chalk(チョーク)がなぜ物質名詞なのか、ちょっと考えただけではのみこめない。元来chalkは、英国南岸に多量にある白土をさすもので、その白土またはそれに似た性質の材料で造ったものという意味で、a chalkとせず a piece of chalk というのである。チョークは英国人には、完成した1本のチョークとしてではなく、「白土をかためたもの」としてうつるのである。
たいていの名詞には・・・sをつけて複数とする。
dog(犬) dogs
語尾に・・・esをつけて複数形とする。
bus(バス) buses
dish(皿) dishes
tomato (トマト) tomatoes
knife(ナイフ) knives
e, esのどちらでもよい語がある。
volcano(火山) volcanos,volcanoes
不規則な複数形
tooth(歯) teeth
goose(がちょう) geese
mouse(ネズミ)の複数形は、miceである。ただしパソコンのマウスはmiceあるいはmousesどちらでもよい。
s を付けないのに複数扱いをする名詞がある。これを集合名詞という。family(家族)、people(人々)、furnuture(家具)、sheep(ひつじ)など。
We are a family of five.(私たちは5人家族です。)家族を1つのまとまりと見なす場合、単数形となる。
Many young peoplee are out of work in Europe.(ヨーロッパでは若者の多くが失業だ。)常に複数扱いされる。
There is little furniture in my room.(私の部屋には家具がほとんどない。)不可算名詞で単数扱いされる。
« 一陽来復 | トップページ | 桐生鹵簿誤導事件 »
「英語」カテゴリの記事
- in other words 言い換えれば(2024.08.02)
- exemption 免除、控除(2024.08.02)
- 英語になった日本語(2024.02.24)
- 「ごま」英語で何という?(2024.02.08)
- 「迷子」英語で(2024.01.15)
« 一陽来復 | トップページ | 桐生鹵簿誤導事件 »
コメント