将棋の歴史
本日は「将棋の日」。将棋好きの徳川吉宗が、この日を「お将棋の日」として、年に1回の御前対局を制度化したことに因む。将棋の起源は、前300年頃の古代インドにあった4人制のサイコロ将棋「チャトランガ」といわれている。これがインドから各地に広がり、さまざまな類似遊戯に発達した。ペルシャを経て西に伝わったのがヨーロッパでお馴染みのチェス、東に伝わったのが中国の象棋(シャンチー)、朝鮮のチャンギー。日本への伝来は、奈良時代の遣唐使・吉備真備が中国から儒学やあらゆる先端技術を持ち帰ったが将棋も含まれていたといわれる。一説では「駒の種類やルール」の類似性から、タイの「マークルック」がそのルーツではないかとも言われている。ただし取った駒を再使用するルールは日本将棋だけである。2010年には出雲市高浜遺跡から将棋盤(部分)と駒2枚が出土している。15世紀から16世紀初期のもの。
日本の将棋の原型は室町時代末には成立していた。新奇好きの織田信長は「将棋は戦陣をかたどったもので、武人のたしなみ。よろしく修養せよ」と奨励し、将棋の流行に火をつけた。大橋宗桂(1555-1634)は、信長・秀吉・家康三代に仕え、囲碁の本因坊算砂と度々将棋を披露している。(11月17日)
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将棋のルーツは吉備真備の持ち込みが原型?なるほど、何事にもルーツあるものですよね・・。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月28日 (木) 12時36分