無料ブログはココログ

« 桐生鹵簿誤導事件 | トップページ | 将棋の歴史 »

2021年11月16日 (火)

近現代史と「歴史総合」

 2021年も残すところわずかですが、新型コロナに振り回された1年だった。2000年、1945年、1929年、1905年、1868年とエポックメーキングの年を振り返ってみても2021年は世界歴史の記憶に刻む年になるだろう。2022年から高校の授業に新科目が導入される。日本史Aと世界史Aを融合した科目で、近現代史を中心とした「歴史総合」といい、必修科目となる。さて今年のNHKの大河ドラマの主人公は「青天を衝け」で澁澤栄一である。これは2024年から1万円紙幣の肖像に描かれることが大きなポイントになっているだろう。個人的に考えても、渋沢の生涯を概観することは意味のあることだと思う。歴史を研究するものにとって、常に我々が生きている現在の起点がどこか気になる。それは古代史を学ぶものや考古学でも同じだが、現代と関わりが大事である。もちろん直近の出来事のほうが密度は濃いが100年前、150年前のことも影響するが根深いものがある。近現代史でいえば第二次世界大戦後の米ソの冷戦体制が現代史の大枠を構成しているが、18世紀後半から始まったイギリスの産業革命と絶対王政を倒したフランス革命の歴史的意義が大きい。現代史でみると、蒸気機関、鉄道、電気、電話、自動車など技術の革新がめばえた19世紀半ばが注目される。すなわち渋沢の生きた激動の時代、天保11年から昭和6年までを辿ることは、世の中が大企業と金融資本家が育成されて巨大な資本主義国家をつくり、アジア・アフリカを植民地下において戦争をくりかえす帝国主義の時代にほかならない。ただしあくまで虚構の世界なので脚本家や演出家がどのような歴史解釈で描くかによってドラマは良くも悪くも変わるだろう。

« 桐生鹵簿誤導事件 | トップページ | 将棋の歴史 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 桐生鹵簿誤導事件 | トップページ | 将棋の歴史 »

最近のトラックバック

2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31