トマトの世界史
本日は「トマトの日」。 ドイツの諺に「トマトが赤くなると医者の顔が青くなる」とある。ビタミンがバランスよく含まれ栄養豊富なトマトを食べると、健康で医者いらずという意味だろうか。現代の食卓に欠かせないトマトが食べられるようになったのは、わずか200年前のことである。トマトの歴史は、地理上の発見、ルネサンス、フランス革命と世界史の重要事件が関係しているといえば大げさだろうか。トマトの原産は南米で1523年スペインの探検家コルテスが最初に本国にに持ち帰ったといわれる。1533年には、スペイン人のピサロがインカ帝国を滅ぼした。つまりコンキスタドールがスペインに持ち帰ってからである。当初、西洋の人々はトマトを有毒の植物と思い、嫌っていた。しかし南イタリアに大飢饉が何度も起こり、人々はトマトを食するようになった。18世紀フランス革命の際にはパリに進軍した南仏の義勇兵たちが、パリにトマトを持ち込んだといわれている。(10月10日)
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