これからが注目!!「青天を衝け」
近代日本経済の父、実業家・渋沢栄一の波乱の生涯を描く大河ドラマ「青天を衝け」。渋沢は埼玉県の農村に生まれたが、縁あって一橋慶喜に仕え、慶應3年、欧州に派遣されたが、実地に西欧文明を見て、彼の攘夷思想は根本から引っくりかえった。日本史教科書には、「明治5年、栄一らが中心となって国立銀行条例が制定され、これにもとづいて第一国立銀行など4行が創立された」とある。第29回「栄一、改正する」明治2年10月に新政府に登用され、大蔵省出仕。改正局建設を建言して、租税正兼主任となり、度量衡の改正、租税制度・貨幣制度・禄制の改正、鉄道布設案、諸官庁の事務章程、銀行条例、廃藩置県に関する諸制度、会計法案の調査に尽力した。明治6年退官、以来60年実業界の向上に尽くした。だが実業家の人生などあまり知らないので新鮮かもしれない。とくに私生活はなぞが多い。最初の妻千代をコレラで亡くし、2番目の妻が豪商の娘・伊藤兼子。大島優子が演ずるのも大きな話題である。これ以外にも妾の大内くに、田中久尾、鈴木カメなど多数いて妻妾同居の生活だった。偉大な人物だがこれまで子供向きの伝記が少なかったのは女性関係のためだろうか。栄一には男女20人の子がいるが、一説には庶子を含めると50人はいたといわれる。「青天を衝け」はこれから面白くなりそうだ。
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