新選組人物列伝
制作から1年おくれて映画「燃えよ剣」がようやく公開される。この作品では多くのロケ地が実際の場所ということが豪華さを増している。むかしテレビで見た「新選組」(フジテレビ1973年)は近藤勇が鶴田浩二だったので、立ち回りが任侠物ようにみえた。時代の流れに逆らい激動の幕末の藻屑と消えた集団「新選組」の魅力とは何か。それは土方、沖田から平隊士まで若者たちの群像劇である。 ドラマ「新選組」最終回。負傷した近藤勇(鶴田浩二)、病臥中の沖田総司(有川博)が大坂から新選組の本陣に戻ってくる。隊士全員は敵わぬことと知りつつ砲煙めがけて吶喊してゆく。感動的なラスト。だが史実は近藤勇も沖田総司も鳥羽伏見の戦いには参戦していない。土方歳三の指揮の下、永倉新八、斎藤一、原田左之助、尾形俊太郎、大石鍬次郎たちは生還している。鳥羽伏見の戦いで戦死した者は永倉新八の「同志連名記」などをもとに記す。
青柳牧太夫、甘地一撰、安藤勇次郎、逸見勝三郎、井上源三郎、今井祐次郎、大谷勇、小林峰太郎、坂本平三、真田昌之進、宿院良蔵、鈴木直人、諏訪一次郎、玉川将之助、田村大三郎、田辺太三郎、三浦恒次郎、三品一郎、水口市松、宮川数馬、林小五郎、古川小二郎、向館登、村上清、山崎烝、吉村貫一郎、和田十郎。
浅田次郎の「壬生義士伝」で知られる吉村貫一郎は、鳥羽伏見の戦いの後、江戸引き上げの富士山艦に同乗せず、大坂の南部仮屋敷へ出向き、南部盛岡に残してきた妻子への思いやりから、帰藩を切願した。しかし、盛岡藩の留守居役の大野次郎右衛門に、身勝手な振舞いは、士道にあるまじきこと、と責められて無念のうちに切腹した。監察の山崎烝は鳥羽伏見の戦いで負傷し、富士山艦で死亡、水葬になったといわれる。
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