古川柳の味わい
本日は「川柳発祥の日」。1757年のこの日、柄井川柳が最初の川柳万句会を興行した。「道問へば一度にうごく田植笠」という川柳はまことに味わいがある。季節感があり俳句に近い境地であるが、俳句よりも「かるみ」がある。「うがち」「おかしみ」「かるみ」が川柳の三要素といわれる。
「寝ていても団扇のうごく親心」も視覚的な効果がある。「居候三杯目にはそっと出し」や「鬼貫は夜中盥を持ち歩き」「へぼ将棋王より飛車をかわいがり」などは「おかしみ」のある句である。
「孝行のしたい時分に親はなし」「新所帯なにをやっても嬉しがり」などは人情の機微を見事に表わしている。
「土俵入り負ける気色は見えぬなり」
「一年を二十日で暮らすよい男」
(8月25日)
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