核は他のどのエネルギーよりもずっと多くの苦痛を人類に与える
1945年7月16日の未明に、ニューメキシコの砂漠で最初の原子爆弾が炸裂した。プロジェクトの責任者であるオッペンハイマーは、空に昇って行く火の玉を見つめながら「私は死になる。世界の破壊者になる」といった。アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)はこのときはまだ「原子力あるいは核エネルギーを開発したといっても、科学は超自然的な力を引き出したわけではなく、太陽光線の作用を模倣しただけだ」と楽観視していた。しかし8月6日に原爆が投下されてから一変した。「核は恐ろしい。原子力はエネルギーよりもずっと多くの苦痛を人類に与えるだろう」アインシュタインは計画そのものには関与しなかったが、35年前に発見した質量とエネルギーの方程式が爆弾の基本理念であるため、苦しみ悩んだ。未来がどうなるかは彼にも予測はつかなくなった。放射線は太陽光線にあるものである。だが人類が得た太陽は最悪の「核」だった。(Albert Einstein)
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