メダルを噛むのは下品なの?
連日のメダルラッシュに沸く東京五輪。ところで金メダルをかじるパフォーマンスは最近見られなくなった。最初にこのパフォーマンスをしたのはだれであろう。1988年のソウル五輪の水泳男子200m自由形で優勝したオーストリアのダンカン・ジョン・アームストロングが初めといわれている。日本人では1996年アトランタ五輪の野村忠宏が金メダルをかじるポーズをしたことが最初といわれる。1998年、長野五輪でスピードスケートの岡崎朋美が銅メダルを獲得し、2月14日だったので、バレンタインデーにちなんでメダルをチョコレートにみたてて、かじってみせたのも流行となった。しかしそれ以前からメダルをかじるポーズはあったともいわれる。純金であるかどうかをたしかめるしぐさともいわれ、はっきりしたことはわからない。金メダルをかじるの姿が見られなくなったのは、ソチ五輪のとき、JOCがメダルを噛むのは下品として禁止の通達を出したからである。これに対して為末大は「メダルの所有権は選手にあり、国際的に行われている行動だから問題ない」と反論している。
ダンカン・アームストロング選手がメダルを噛んだ理由は「勝利の味を、文字通り噛みしめる」からだそうだ。
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