重言の話
コロナ禍の中、経済対策として観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンが話題になった。本質論議とは離れるが英語の先生たちからは、日本人が犯しがちな英語のミスとの指摘も聞こえる。つまり「馬に乗馬する」というように重複語なのである。「旅をする」は「go on a trip」が正しい。菅首相のスピーチ「歴史的に歴史に残る大会にしたい」も明らかな重言である。「思いがけないハプニング」「危険が危ない」「頭痛で頭が痛い」「連日猛暑が続く」「電車に乗る」「火事が鎮火する」「唱歌を歌う」「立場に立つ」「馬から落馬する」「踊りを踊る」「京都の洛北」「新記録をマークする」「はっきりと断言する」などは明らかに間違いといえるだろう。こんな笑歌もある。
いにしえの昔の
武士のさむらいが
山の中の山中で
馬から落ちて落馬して
女の婦人に笑われて
赤い顔して赤面し
うちへ帰って帰宅して
仏の前の仏前で
短い刃の短刀で
腹を切って切腹し
死んであの世へ行っちゃった
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