フビライか、クビライか?
横綱白鵬が4日から始まる名古屋場所に進退を懸けて臨む。モンゴル人は強く恐ろしい印象がある。それはチンギス・ハン、フビライ・ハンからきている。とくにフビライは日本人にとって恐ろしい名前である。1274年と1281年と2度にわたり、大軍を率いて九州へ攻め寄せて来たからだ。戦前の教科書では「忽必烈」と書いて「フビライ」と読んでいた。戦後は教科書など「クビライ」とするのが一般的である。Qubilai あるいはKhubilaiはどちらが原音に近いのだろう。奥富敬之は「モンゴル語では「フ」と「ク」のあいだの発音なので、どちらでもよい」としている。杉山正明「クビライの挑戦」(1995)から後、「クビライ」もよく使われ、今は「フビライ」「クビライ」どちらも文献で見られる。高校世界史も暗記で悩まされる。オゴタイ・ハン国、チャガタイ・ハン国、キプチャク・ハン国、イル・ハン国。版図がユーラシア大陸に広くまたがっていて覚えられならない。(Khu bilai)
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