アウレリウス・マクシミアヌス
ローマの軍人。本名マルクス・アウレリウス・ウァレリウス・マクシミヌス。250-310。285年ローマ皇帝ディオクレティアヌスは共同統治者を任命した。共同統治を選んだ理由は、帝国が直面している問題(とくに辺境の脅威)が大きすぎて、単独の支配者では掌握しきれないことを認識していたむからだ。ディオクレティアヌスが最初の共同統治者アウレリウス・マクシミアヌスを任命して「カエサル(副帝)」の称号を与え、翌年には「アウグストゥス(正帝、つまり自分と同等の立場)」に昇進させた。293年に東西の正帝がそれぞれ副帝を任命して、皇帝は4人になった。こうした権力の分割は、帝国の将来に重要な意味をもっていた。すなわち、東西の帝国の分割が制度によって定められ、4世紀のうちにさらに固定されたことである。そして、395年以降、帝国の東半分と西半分はそれぞれ独自に統治されることになった。
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