恐怖のピエロ
サーカスなどで愉快な動きで人を楽しませるピエロ。そのどこか切なさと哀愁をた漂わせる雰囲気から古くから外国映画にもしばしば登場する。近年は「ジョカー」や「IT/イット」などのホラー映画の影響でピエロは怖いというイメージが作られた。ところで、この「ピエロ」という言葉、実は英語ではないんです!英語では「clown」(クラウン)と言います。clownは、もともと英語圏で「のろまな怠け者」という意味の言葉でした。それが転じて、おどけた動きで客を笑わせる、滑稽な存在の「道化師」の意味を持つようになったのです。では、「ピエロ」という言葉はどこからやってきたのでしょうか。「ピエロ」の語源はフランス語です。中世、イタリアの舞台に登場する「pedrolino」(ペドロリーノ)という役名がフランスに輸入されたときに、「Piere」(ピエール)という愛称が付けられたことに由来します。その後、言葉が変化し、現在のpierrot(ピエロ)となりました。ほかにも16世紀イタリア即興喜劇コメディア・デラルテに登場するプルチネッラとする説もあります。
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