韓国トロット「愛の迷路」「離別(イビョル)」
チェ・ジニ
トロットとは韓国歌謡における演歌である。「愛の迷路」や「離別」など韓国歌謡の多くはキム・ヨンジャや桂銀淑などで日本語訳詞でカバーされているが、原曲は60年代から80年代のヒット曲。「愛の迷路」はチェ・ジニ(崔辰熙)が1983年に歌った。「離別(イビョル)」は日本語歌詞でもお馴染み。「♫時には思い出すでしょう 冷たい人だけど あんなに愛した思い出を忘れはしないでしょう」ブォン・ソンケイ(潘秀瓊)はマカオ生まれで現在も元気でシンガホールに在住しているらしい。
韓国歌謡で有名な歌は「木浦の涙」(1935)イ・ナンヨン(李蘭影、1916-1965)は戦後渡米しラスベガスで活躍したが晩年は不遇でアル中で49歳で亡くなった。韓国歌謡で定番曲は、アン・ジョンエ(安貞愛)の「大田ブルース」(1959)、イ・ソンエ(李成愛)の「カスマブゲ」(1977)など。イ・ソンヒ(李仙姫)の「J」(1984)は門倉有希がカバーして日本でもよく知られる。
朝鮮戦争が終わったあとの1955年「タンジャンのミアリ峠」イ・へヨン(李海燕)が流行した。日本語訳詞では「断腸のミアリ峠」。「連れて行かれたあなた、ミアリ峠は涙の峠、恨み多い峠」ミアリ峠はソウル北東部にあり、朝鮮戦争の激戦地だった。
1970年代、ナ・フナ(羅勲児)とナ・ムジン(南珍)が人気を二分した。現在、ディスコとトロットを融合した「トロットの女神」ホン・ジニョンが人気ある。「愛のバッテリー」「生きるということは」「私の好きなもの」
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トロットは韓国の演歌・・。
日本の演歌のルーツは韓国のトロットだと言われてますが、桂銀淑など私も演歌の中で特に好きなのは、その歌い方ですね。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男ね | 2015年6月29日 (月) 00時06分