「真実の口」のシーンはペックの発案だった
1954年のこの日、映画「ローマの休日」が日本で公開された。前年8月ローマで撮影された「ローマの休日」はほとんどローマ市内のロケであった。新進女優のオードリー・ヘップバーンは、監督ウィリアム・ワイラーのキメ細かい指導どおりに素直に演技し、撮影は順調だった。ただこの年の夏の異常な暑さを除けばであるが。
最も世界の人々から愛された映画のひつとつである「ローマの休日」の数々の名シーンの中でも「真実の口」という場面がとくに人々の記憶に残るであろう。グレゴリー・ペックが真実の口に手を入れたとたん、手がかまれて、オードリーが今にも泣き叫ばんばかりに心配するという、まことに愛らしいシーンだ。新人オードリーの魅力である純真さが最も光輝く。
ところがこのアイデアは、実はグレゴリー・ペックのアイデアが一役かっている。ペックは数日前に見たテレビ番組「スケルトン大笑劇場」でレッド・スケルトンのギャグを思い出し、監督に発案を申し出たのだ。名作とは俳優と監督が一体となって、和気藹々のムードの中で生まれることもあるという代表例であろう。(4月19日)
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