雑学教室#45集
知っていても何の役に立たないムダな知識はある。でも無用の用を楽しむ心の余裕をもちたいものだ。関西人がよく言う「しょうもない」ことこそ雑学の王道である。雑学ネタの特徴としては、①雑学、つまり学問体系には分類されにくい事柄②百科事典、ウィキペディアの事項解説でもふれられない事柄③諸説あって、根拠が不確かであいまいな事柄、などなど。よく知られる雑学としては「タンポポの語源」が挙げられる。民俗学者柳田国男はタンポポの頭花を鼓にみなし、その音を擬した幼児語とした。
アルファベットAはもともと角の生えた牛をかたどったもの。▽ベートーベンの交響曲第5番を「運命」と呼ぶのは日本だけで、外国ではほとんど通用しない。▽北半球の台風の渦は左巻き。▽古代ギリシアでは顎ヒゲを伸ばしていたが、アレクサンダー大王が「戦争中にヒゲをつかまれると不利になる」との理由で「ヒゲを切る令」が発布された。▽ジョージ・ワシントンはニューヨーク市立図書館から借りた本を221年間も延滞していた。▽日本に最初にメガネを伝えたのはフランシスコ・ザビエルである。▽ロカビリーの山下敬二郎は柳家金語楼の息子。▽王貞治・長嶋茂雄両選手をコンビにして「ON砲」と呼んだのは阪神びいきのデイリースポーツが最初である。▽昔の切手には、でんぷんを分解したデキストリンを用いて、裏のりにしていた。しかし、湿気があると切手同士がくっついてしまう。そこで日本が無害なPVAのりを最初に開発した。いまでは世界中の切手に用いられている。▽タラバガニはカニではなく、ヤドカリの仲間。▽米国東部の上流階級の女性が裾の長いドレスを着用したとき、滑るように歩く作法を「ブリンマー・ウォーク」という。▽豆腐屋が吹くラッパは宮本喇叭製作所で作られていたので「宮本ラッパ」という。▽インドのバターの生産量・消費量は世界一。▽原子力発電運転協会(INPO)はインポテンツと誤解されることが多い。▽土星の輪は岩石と氷の粒からできている。▽カーナビーツの高野アイは「♪おでんのチビ太」と唄っていた。▽兵庫県川西市の郵便番号は「666」。▽口角がギュッとあがった可愛い口元。いわゆる「アヒル口」の元祖は歌手の石川ひとみ▽目薬の製薬会社「ロート製薬」。目薬の形が漢語「漏斗(ろうと)」、つまり「じょうご」に似ているところからつけられたと誤解されるが、実はアウグスト・フォン・ロートムントに因む。 ▽本の栞紐(しおりひも)のことを「スピン」という。明治の和製英語で、言葉の来歴は謎だ。本の背のことを英語でspineというので、これに由来するのかもしれない。▽NHKのど自慢。合格の鐘は11音を叩く。▽ベルギーの小便小僧はむかしある少年がスペイン兵にオシッコをかけたという逸話をもとに作られた。 ▽フィリピンのジャズ歌手マリーンはデビュー時、「マリリン」という芸名だった。▽浜崎あゆみはデビュー時、「浜崎くるみ」という芸名だった。▽俳優の筒井道隆は小説家の筒井康隆とは無関係である。▽サザエさん像は課税対象だけど、葛飾区の亀有の両さんは自治体所有のため非課税。公共性と営利性がネックだ。▽TBS世界ウルルン滞在記の「ウルルン」とは、出会う、泊まる、見る、体験(たいけん)の略。▽アボカドをアボガドと濁音で発音するが、アボカドが正しい。▽ギプスをギブスと発音するが、正しくはギプスである。▽昼の12時を「午の刻の中心」という意味で「正午」という。これに対して真夜中の12時を「子の刻の中心」という意味で「正子」(しょうし)という。▽羊肉は生後およそ1年未満の子羊の肉をラム、生後2年以上から7年くらいまでの成長した肉をマトンという。▽ロシア語やモンゴル語で中国のことをキタイと呼ぶのは、10世紀に中国に「遼」を建国した遊牧民「契丹」に由来する。▽日本最初の校歌は明治8年にお茶の水女子大学が開校した際のもの。以降、早稲田大学校歌「都の西北」や京大寮歌「紅もゆる」などが有名。ちなみに東大には校歌とか学歌といわれる歌がない。▽歴史上の人物が愛した馬の名前。アレクサンドロス大王のブケファラス、ローマ皇帝カリグラのインキタトゥス、ナポレオンのマレンゴ、ビジール。三国志の劉備には的盧(てきろ)、関羽には赤兎馬(せきとば)、張飛には玉追(ぎょくつい)がいる。▽時代遅れの人やもののことを、日本では「シーラカンス」が一般的に使われるが、英語圏では「Dodo」です。ドードーはモーリシャス島に生息していたが、飛ぶことも速く歩くこともできないため乱獲されて絶滅した鳥。▽米国最高権力者である大統領には、つねに暗殺の危険が付きまとう。歴代46人の大統領のうち、暗殺されたのは、リンカン、ガーフィールド、マッキンリー、ケネディの4人である。▽イルカがジャンプするのは、体についた垢を落とすためである。垢を落とすことで速く泳ぐことができる。
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役立たない知識、大抵はそうだろう。
役立つか立たないか、金になるかならないかというような考えと同じだ。
何事も知っていて悪いことはない。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年7月 3日 (水) 14時02分