あの人は有名人か
いまからざっと100年以上も昔の話、大正時代1914年になると日本にも映画館がたくさんできて活動が見れるようになってきた。当時、連続活劇が人気で「國寶」「名金」「赤輪」などがヒットした。これら連続活劇に出演した俳優のなからエディー・ポロ(1875-1961)のようなスターも生まれた。ルドルフ・バレンチノやダグラス・フェアバンクス、ロナルド・コールマン、チャールズ・チャップリンなど活動写真を見た事が無くても、日本でもその名を知られるようになった。外国スターの名前は新しい異文化の香がする。ゲーリー・クーパーやジョン・ウェイン。チャールトン・ヘストンやポール・ニューマン。ハリソン・フォードやトム・クルーズとスターは変われど映画は続く。ベネディクト・カンバーバッチ、ヘンリー・カビル、トム・ヒドルストン、ライアン・ゴズリング、ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、リアム・ヘムズワース、ロバート・パティンソン、エディ・レッドメイン、アーミー・ハマー、チャニング・テイタム。自分の息子ほどの年齢の男優が旬のスターだ。映画俳優は有名・無名が一流・二流のものさしである。
さて時代は映画からテレビ、インターネットと変われど、誰もがその名前を知る「有名人」が日々続々と現れる。現代人は有名願望がつよい。企業や社会は、広告塔として有名人を利用しようとする。この度、多くの批判を浴びた東京五輪開会式で渡辺直美を豚として演出しようとする提案も「有名人」有りきの発想だ。聖火リレーに有名人が走者が選ばれるという発想も同根であろう。世界中の人々が注目する五輪なので国民の英知をしぼって有名人や企業的な発想をやめて、素朴でシンプルなものにしてほしい。
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