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2021年2月21日 (日)

ちょっと気のきいた洋画タイトル

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  グレゴリー・ペック主演の「日曜日には鼠を殺せ」(1964年)という変わったタイトルの映画があった。17世紀頃の英詩に「日曜日に鼠を殺した猫が、月曜日には清教徒(人間)に殺されてしまう」とある。つまり、すべてのことは常がない「諸行無常、盛者必衰」の意味だそうだ。原題は「蒼ざめた馬を見よ」で黙示録に由来する。「酒とバラの日々」(1962)という洒落たタイトルも19世紀の英国の詩人ダウストの詩の一節が由来。ちなみにマーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」もダウストの詩である。

 

日曜はダメよ」(1961年)never on sundayは傑作タイトル。「歴史は女で作られる」(1956年)の原題はヒロインの名前をとって「ローラ・モンテス」だった。なんでこんなものものしい邦題になったのだろうか。

 

Folder   この映画に限らず、往年の名画には面白いタイトルの作品は多い。思いつくままに挙げると、「赤いトタン屋根の猫」(1958年)、「欲望という名の電車」(1951年)、「灰色の服を着た男」(1956年)、「イヴの総て」(1950年)、「エデンの東」(1955年)、「お茶と同情」(1956年)、「ティファニーで朝食を」(1961年)、「下り階段をのぼれ」(1967年)、「バージニア・ウルフなんかこわくない」(1967年)や「カッコーの巣の上で」(1975年)などなど。タイトルからどんな映画が想像できるだろうか? 「ミスター・グッドバーを探して」(1977年)女教師が夜はバーで男を誘っては孤独を癒す。グッドバーとはペニスのこと。アラン・ドロン「危険がいっぱい」(1964年)原題は「LES FELINS」子猫ちゃんの意味。メリンダを演じるジェーン・フォンダが魅力的だった。野球選手のマークが少年時代にあこがれていた美しい従姉ジョディ‐・フォスターの思い出をたどる「君がいた夏」(1986年)。原題は「スチーリング・ホーム」(本盗)。果敢にホームスチール敢行する=故郷(ホーム)で自分と将来を取り戻す、の意味か。エリートから手品師へと転職した主人公の話、ブライアン・デパルマ監督「汝のウサギを知れ」(1972年)は自分自身の本質を知れと言う意味か。

    近年の作品ではレベッカ・デ・モーネーの「ゆりかごを揺らす手」(1992)とか二コール・キッドマンの「冷たい月を抱く女」(1993)などサスペンス系に興味をそそられるタイトルのものがある。クリント・イーストウッド「マンハッタン無宿」(1968)はCoogan's Bliuf(クーガンの開き直り)。凶悪犯を取り逃がして追跡する話だが邦題は良し。最近は原題をそのままで公開することが一般化している。ジョディー・フォスターの「ブレイブワン」(2007)は「たった1人で勇敢に立ち向かう」という意味であろうか。ホルスト・ブッフホルツの「追いつめられて」(1959)の原題は「Tiger Bay」で、虎が追いつめられた状態、絶対絶命の土壇場という意味であろうか。「氷の微笑」(1992)の原題は「ベーシック・インスティンクト」(基礎本能)。

 

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コメント

「歴史は女で作られる」は、戦前の昭和12年
に日本でも大ヒットした フランク・ボザージ監督
シャルル・ボアイエ ジーン・アーサー主演の
「歴史は夜つくられる」に あやかろうと したのじゃないですか。ちなみにこの「歴史は夜つくられる」
は 1977年、リバイバル公開されました。

小説も題名次第で売れる売れないが決まる。

村上春樹の小説「ノルウェーの森」はビートルズの曲からとった。そのため、日本のみならず欧米で人気が出た。

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