ヒョウタンはどこから来たか
果実の中身を取り去って、その外皮を乾燥して容器にしたもの。日本にも古くから伝来し、「ひさご」と呼ばれて水や酒を入れたり、飾りひもをつけて愛玩用に加工された。朝鮮では「バカチ」と呼び、同様の用途に使われ、日常生活の重要な用具である。ヒョウタンはアジアだけでなく、ヨーロッパでも紀元前から栽培され、容器として利用されていた。ではヒョウタンはどのようなルートで日本に伝来したのだろうか。
日本の国土は、四面海で囲まれているから、どこからでも外来文化が入ってくる。北方ルート、朝鮮半島経由の大陸ルート、江南ルート、南海ルートなど。ヒョウタンは西アフリカのニジェール地方が原産の植物で、エジプトからインドを経て、約6000年前には東南アジアの地まで、古代人によって栽培されていた。日本にも南海ルートで縄文時代早期中葉には、伝播していたと考えられる。考古学の発掘でヒョウタンの種が見つかっている。
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映画「ベンハー」で奴隷にされた主人公がイエスから半割ヒョウタンのひしゃくで水をめぐまれ、イエスが十字架を背負いゴルゴタの丘へ連行されるときに、主人公がイエスに水を与えたのも色の違うヒョウタンの半割ひしゃくでしたね。
投稿: ken | 2015年11月 8日 (日) 06時51分
そのシーンは覚えていますが、半割ひょうたんまで観察しているとは恐れ入りました。BS・TBS日曜特番で「ベン・ハー完全版」が放送されるので確認したいです。
投稿: ケペル | 2015年11月 8日 (日) 10時59分