キリンも食べていた!? 古代ローマ人の食卓
火山の噴火で埋もれた古代ローマの都市ポンペイの人々は穀物や果物、豆、魚、卵、オリーブなどの木の実を食べていた。米シンシナティ大学の研究チームが10年にわたる調査によると、インドネシア産の香辛料、スペイン産の魚を塩漬けしたものや、地元産ではない貝やウニも食べていた。ほかにキリンや、桃色の翼のフラミンゴも食べていたことが分かった。
このようなグルメブームが続いたローマでは「食べたい」でも「痩せたい!」という願望も生じてくる。この矛盾した願望を解決しようとした先駆もやはり古代ローマ人だった。蒸し風呂に入ってマッサージという減量法ができたのもこの時代である。すでにアンティファット(肥満防止)という秘薬もあった。これは海のコケから抽出した濃縮液で作るものだった。ローマ皇帝クラウディウス(在位41年-54年)は足が不自由で寝て食事をしていたらしい。宴会で客たちはボウルを持参し、ごちそうを食べてはそのボウルに吐き出してまた食べる、ということを繰り返していた。
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