愛を語るハイネのような
ばら ゆり はと 太陽
むかしはそれらにうっとりした
だがもういまは おまえだけ
ちいさな かわいい きよらかな
愛のいずみよ ああ おまえこそ
ばら ゆり はと 太陽
ハインリヒ・ハイネは1797年12月13日、デュッセルドルフにユダヤ人であったザームゾン・ハイネとベティ・フォン・ゲルデルンの子として生れた。ハイネは「歌の本」(1827年)などの叙情性と、その高い音楽性によってブラームス、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーンなど多くの作曲家に曲想を与え、一般に愛の詩人として知られている。だが社会主義にめざめたハイネは恋愛詩人というよりも急進的思想の社会批評家だった。パリに亡命し、社会風刺に富む革命詩や、国境を越えた民衆の相互理解を求める多くの詩論を執筆し、ロマン主義をこえたものであった。「それは前触れに過ぎない。本を焼き払う処では人間をも焼いてしまう」とハイネは書いている。そのことは、1933年以降現実となり、ナチスは、書物を燃やしたのみならず、ついにはユダヤ人を大量虐殺し、焼却している。現在ドイツには各地の多くの通りに、彼の名がつけられ、またデッセルドルフ大学はハイネの名にちなんで、ハインリヒ・ハイネ大学と命名されている。
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そうだったのですか。
「四季の歌」にハイネの歌詞があますが、納得です。
投稿: | 2014年5月 3日 (土) 12時54分
この詩、中学生の時に同級生の男の子から渡されました。もう40年以上前のことです。
当時は意味もわからずにただ受け取ったのですが、素敵な詩だったので、何度も口ずさみ、ずっと心に残っていました。
愛の言葉だと気付いたのは5年程前。ハイネの詩集を読んでいる時に偶然見つけました。
そういえば、好意を持ってくれていたような気がしたのを思い出しました。すごく遅いですが…(笑)
あの頃にこの詩を読んでいた彼は、とてもロマンチストな人だったのでしょう。その思いを理解できずに申し訳なかったですが、実は今の主人も同級生なんです。同じ部活の…。彼の思いを理解してたら、違う人生を歩んでいたかも知れません。
運命ってそういうものですね。主人には秘密です。
投稿: 後藤真紀美 | 2014年6月 1日 (日) 01時27分