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2020年10月 1日 (木)

親の七光り

Franz_xaver_mozart_wolfgang_jr_1825   ジェーン・フォンダ、ソフィア・コッポラ、リリー・コリンズ。その名前を聞けば、誰しも彼女の父親が、ヘンリー・フォンダ、フランシスフォード・コッポラ、フィル・コリンズとわかるだろう。  有名人の親の威光が子に及んで、あらゆる余沢を受け、親の社会的地位や名声のおかげで、子が得をすることを言う。「親の七光り」に相当する英語の決まり文句はないので日本社会特有のものなのであろう。小泉純一郎、安倍晋三、麻生太郎、鳩山由紀夫、岸田文雄、石破茂、田中眞紀子、小渕優子などみれば政治家には有名政治家の子、孫が多い。街角インタヴューで「七光りだと思う二世タレントは?」と聞いたところ、フリーアナウンサーの高橋真麻、ミュージシャン三浦祐太朗、長嶋一茂などの名が挙げられた。このほか駿河太郎、柄本兄弟、降谷建志、森内寛樹、篠山輝信、三浦りょう太など芸能界も2世スターが多い。だが実力勝負の世界では、家柄だけでは通用しない。長嶋一茂と野村克則との現役通算本塁打は二人合わせて22本だった。親子で紅白出場したのは瀬川伸・瑛子、森山良子・直太朗、松田聖子・神田沙也加の3組だけである。清教徒革命の指導者オリヴァー・クロムウェルの長男リチャード・クロムウェルも父の死後、国卿になったものの僅か8ヵ月で辞任している。モーツァルトの次男も作曲家として活動したが、凡庸であった。本居春庭は宣長の長男として生れたが、身体虚弱で失明したが、父の学問を受け継ぎ、宣長の研究を大成させたのは立派である。小デュマ(父は三銃士の大デュマ)は「椿姫」一作だけだが、文学史にその名を残している。

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コメント

政治家も襲名したらいい。

親の七光りは昔からなのですね。俳優・女優やタレントも最近、二世が賑やかですが、堺正章は堺駿二、岡田茉莉子は岡田時彦、田村高広、正和、亮の三兄弟は阪東妻三郎を親に持つ。ハリウッドでもキーファー・サザーランドはドナルド・サザーランド、マイケル・ダグラスはカーク・ダグラス、ケイト・ハドソンはゴールディ・ホーンと、枚挙にいとまがないですね。

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