枕崎台風
「シンギュラリティー」(Singularity)とは特異日のこと。例年、ある天気が高い確率で現れる特定の日。例えば、11月3日は晴れることが多く、9月17日と26日は強い台風の襲来が多い。本日は台風の特異日だが、快晴である。しかし65年前の今日「枕崎台風」が日本を襲った。枕崎台風は室戸台風(昭和9年)、伊勢湾台風(昭和34年)と並ぶ昭和の三大台風。昭和20年9月12日にマリアナ海域に発生し、9月17日、午後、鹿児島県枕崎付近に上陸、九州、中国地方、とくに広島県下に大きな被害を与えた。その後、北東に進んで山陰地方から日本海に出たが、酒田付近からふたたび本州に上陸し東北地方を横断して三陸沖に抜けた。全国の死者・行方不明3756人、傷害2452人、田畑被害16万5750㌶、建物被害44万6897棟であった。とくに広島県では秋雨前線による雨と重なったため記録的な大雨となり、洪水や無数の山津波が発生した。死者行方不明者約2400人。原爆投下から1ヵ月、人心の虚脱と自然災害に無防備状態が重なり大きな被害となった。長崎と沖縄は混乱のため正確な被害状況は不明である。枕崎台風の名称ともなった枕崎は今回、台風の目にはいった。枕崎は台風の通過地点となることが多いので、この名称の付け方に疑問視する声もある。
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