エルンスト・ルビッチ、フランク・キャプラ、ジョン・フォード
「アメリカ映画は、ドイツから招いたエルンスト・ルビッチによって絶大な恩恵を受けた」と映画史家ジョルジュ・サドゥールは「世界映画史」で、記している。「結婚哲学」(1924)はソフィストケイテッド・コメディの傑作となった。1927年本格的なトーキー映画の第1作「ジャズ・シンガー」がニューヨークのワーナー劇場で初公開され大ヒットを記録した。無声映画からトーキーへの転換は、映画界に激変を起こした。声が悪かったり、歌えない俳優は姿を消し、ブロードウェイの舞台俳優がハリウッドに押し寄せた。甘い声のゲーリー・クーパーはじめ、トーキーならではのスターが台頭した。
クラーク・ゲーブル主演の「或る夜の出来事」は第7回アカデミー賞で、作品、監督、主演男優、主演女優、脚色の主要5賞を独占した。フランク・キャプラは以後も「オペラハット」「我が家の楽園」「スミス都へ行く」「群衆」「素晴らしき哉人生!」とアメリカ的理想主義と人間愛を巧みなユーモアで包んだ作品を発表していった。ジョン・フォードは「男の敵」「駅馬車」「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「静かなる男」など西部劇の巨匠としての評価が高い。
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アメリカ映画で育った戦後の日本、アメリカにまけながらアメリカを憎みきれない微妙な国民心理を醸成した日本人。
複雑ですね。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月 7日 (木) 05時47分