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2020年8月 6日 (木)

アメリカ人のアジア蔑視感

144    アフガン銃乱射事件のロバート・ベイルズ軍曹の人物像をCNNは、「冷静で経験豊かな兵士」「明るく感じの良い人」「子煩悩な父親」と報道している。サンデーモーニングで浅井信雄はアメリカ人のアジア蔑視感が根底にあると語った。たしかに「えひめ丸事件」でのアメリカの対応もそうだった。2001年、宇和島水産高校の練習船がハワイ沖で米原潜に衝突され9人が犠牲になった。当時の日本のマスコミの扱いが小さいのが酷かった。アメリカに対して物が言えないのは1945年から始まった。8月30日、神奈川の厚木飛行場にダグラス・マッカーサーがサングラスとコーンパイプをくわえて姿を現した。戦争中は、日本は「鬼畜米英」と呼び、「いざ来いニミッツ、マッカーサー。出て来りゃ地獄へ逆落とし」と歌っていたが、その日から、日本人はマ元帥に恭順の意を示した。昭和天皇とマ元帥との関係がよく話題になる。昭和50年9月、天皇が訪米した際、マ元帥の未亡人ジーンのたっての希望にも拘わらず、天皇はマ元帥の墓参をしなかった。ジーンは陛下主催の晩餐会に出席しなかった。空襲、原爆投下、基地問題、日米に横たわる過去を有耶無耶にしてはならない。アメリカ人にはアジア蔑視がある。とくにアメリカは原爆を日本に落とすために開発したのか、それともドイツか、という問題がある。米ルーズベルト大統領と英チャーチル首相が会談した1944年9月18日の時点で、両首脳が「原爆を日本に対して使用することについて意見が一致していた」(ハイドパーク協定)がある。1945年5月のドイツ降伏以前から日本に投下することが決まっていたのである。(8月6日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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