韋駄天
仏教において天部に属する神である。孔雀に乗った六面十二臂の少年神の姿で描かれることが多い。ある時、天界の王である帝釈天が、仏舎利を戴いて帰り、宮殿にまつろうとして机においたところ、帝釈天のうしろに身を隠して隙をうかがっていた捷疾鬼という、名前どおりのすばらしく足の速い鬼神が、アッという間もなく盗み去ってしまつた。諸天が騒いでいると、韋駄天がこれを追って取り返したという(「谷響集」の説)。これから出て、足の速い人を韋駄天のようだといった。東京の韋駄天神をまつる世田谷山観音寺の阿弥陀堂にある扁額「韋駄天」は日本人初の五輪マラソン選手、金栗四三の揮毫によるものである。
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