始皇帝は水銀で死んだ
始皇帝(前259-前210)の最後の願いは不老長生であった。その願いは叶わず、持病の癲癇をこじらせ、結核性脳膜炎で世を去った。しかし最近の説によると、永遠の命を求め、水銀入りの薬や食べ物を摂取したのが原因といわれている。
徳川家康(1543-1616)は鯛のてんぷらを食べて数日後に亡くなっている。シャカ(前463?-前383?)はキノコ料理による食中毒。アレキサンダー大王(前356-前323)の死因は3つの説がある。酒の飲みすぎ、中毒、そしてマラリアの再発。西ゴートのテオドリック1世(?-451)はカタラウヌムで戦死。東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世(483-565)はペストで死んだ。シェイクスピア(1564-1616)は腐ったニシンから伝染した感染症。ロシア皇帝ピョートル1世(1672-1725)は船の救出作業に参加して膀胱炎で死んだ。フランス革命ジャコバン派のマラー(1743-1793)はお風呂の中で女性に暗殺された。作曲家チャイコフスキー(1840-1893)はコレラが原因といわれている。エミール・ゾラはガス中毒で亡くなっている。
著名人であってもなかなか正確な死因はわからないことは多い。女優オードリー・ヘップバーンは新聞報道などで死因は大腸がんだった。最近の調査によれば、発生率100万人に1.5人という極めて希れな悪性腫瘍で、正式には「腹膜偽粘液腫」。小説家の倉田啓明、洋画家の岡田龍夫、原敬を暗殺した中岡艮一などはいつ亡くなったかすらわからない。メメント・モリ。
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