石上宅嗣忌
781年のこの日、石上宅嗣(いそのかみやかつぐ)の忌日。761年、奈良県山辺の邸宅にわが国最初といわれる公開図書館「芸亭(うんてい)」を開設した。しかし宅嗣の没後、都が長岡京へ遷都されたために芸亭は消滅したらしい。宅嗣は淡海三船と並び称される漢詩文の文人で、その詩は「経国集」に収められている。なお芸亭の所在地については、古来多くの学者によって研究されてきたが、現在では奈良市立一条高校付近(奈良市法華寺町1351番地)だと考えられる。その根拠となったのは、林宗甫が天和元年に著した「和州旧跡幽考巻4」に阿閦(あしゅく)寺の跡地が記されており、そうしたことから、法華寺の南東方面である一条高校の近くと推定したものである。(6月24日)
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